トークのプロから学ぶ、プレゼンにおける「 伝わるトーク術 」とは
プレゼンの場面で伝えたいことがしっかり伝わっていますか?
もしそうでなかったら、ぜひご一読ください。「 伝わるトーク 」には誰もが実践できるテクニックや練習方法があります。
プロが教える簡単に実践できるトークテクニックはもちろん、トーク力を促進させるノウハウもこっそりお教えします。
2020年3月5日、MOVEDが主催する伝わるプレゼンの学校『 伝プレアカデミー 』の第4回目の授業が行われました。
今回は【トーク編】の1回目として櫻井・桜野が講師を務め、プレゼンにおけるトーク術をレクチャーしました。
2人は展示会でのスピーカー、様々なトークショーのMCとして活動。
櫻井はビジネスプレゼンを、桜野は大規模イベントのMCを得意としており、数多くのイベントや展示会でMCとしての実績を残しています。
「 伝わるトーク術 」をお届けします。

『 伝わるプレゼン 』の「 伝わる 」ってそもそもどんな感じ?
あらためてプレゼンにおいて本当に「 伝える 」ということがみなさんはできていますか?
「 伝える 」ことをあやふやなまま理解していてはいつまでも相手には伝わらないため、まずは概念から理解する必要があります。

「 伝える 」には二つの意味があります。
「 言葉で知らせる 」と「 媒介物を経て作用を及ぼす 」です。
みなさんのプレゼンのゴールは『 内容を知って貰うこと 』だけでしょうか?
そのためには声で伝える手段である「 読む 」「 言う 」「 話す 」「 伝える 」の段階の違いを自分で知ることが重要になってきます。





ただ事実だけを羅列するのみのプレゼンでは、相手のココロを動かすには足りません。
事実にプラスして、そこに対する想いを乗せて伝えるだけの熱量が必要になります。
また、『 すべての聞き手にしっかりと伝えたい 』と考えるならば、会場の広さや雰囲気、客層などを意識した声の響かせ方や表情の工夫も大切です。
伝えたいターゲットについ具体的なイメージを持つことで、『 こんな風に話したい 』とアイディアがわいてきますよ。
声のトーンや響きがプレゼンの印象を変える



1つ目は、口の形で声のトーンを調整するテクニックです。
口の形と声の関係性は強く、顔が笑ってると自然と声も明るくなるんですよ。
ポジティブな話をする時は口角を上げて、シリアスな話をする時は真面目な顔で、と話の展開に合わせた表情を意識することで声のトーンにも変化が生まれて、プレゼンにドラマを感じさせることが出来ます。



真面目なビジネスプレゼンで笑顔などの柔らかな表情でも大丈夫なんですか?



終始無表情では伝わるものも伝わらず共感されにくいので、相手の温度と呼吸を感じながら表情の段階を変えるといいですね。



2つ目は距離、範囲を明確に意識することで、声の響かせ方を変えるテクニックです。
会場の広さや受講者の人数に合わせて意識的に声の響かせ方を変えましょう。
闇雲に大声を出すのではなく、どこからどこまでの観客に言葉を投げかけたいのかを明確に意識して、お腹から声を飛ばすイメージで響かせてみてください。
実際に講師の2人が表情の段階と声のトーン、声の響かせ方の練習方法を実演しました。
プレゼンでのトーク力がアップするちょっとしたノウハウ
ヨガ編



まずはヨガを体験していただきます。
声を出すために使う筋肉をほぐし、緊張を和らげることでトークにも良い影響をもたらします。


動画を見ながら受講生全員でヨガを体験。
普段動かさない筋肉をほぐし、からだにかかっていた負荷を取り除きます。



10分程度の簡単なヨガで首回りの疲れがなくなったり、背筋も伸びてスッキリしました。
腹式呼吸編



次に腹式呼吸を実際に体感してみましょう。
お腹から声を出す方法わかりますか?
そこで使うのが風船です。
お腹を使った正しい呼吸法ができていないとうまく風船も膨らまず、縮んでしまいます。
膨らんだ風船の大きさでその人自身の呼吸力が目に見えてわかるので効果的です。


実際に受講生全員で風船を膨らませ、腹式呼吸を体感しました。



風船を膨らませるだけなのに意外と体力を使い、息の使い方が鍛えられているように感じます。



さらに風船を膨らませながら声を出すことができれば息に声が乗って相手が聞きやすい声の出し方がわかってきます。
ちょっとした時間で実践できるので、毎日やって日々成長を実感してみてください。
どちらのトレーニングも授業の短い時間で効果が出たり、1人で簡単に実践できたりとトーク力を促進させるのに魅力的な方法でした。
プレゼンは最初の登場が大事。印象を左右する初頭効果とは



プレゼンに関わらず第一印象って大事ですよね。
初対面であればその人がどんな人物なのか最初の登場で決まってしまいます。これを心理学用語で「 初頭効果 」といいますが、この初頭効果を侮らず、この部分にまずは磨きをかけていきましょう。
それを念頭に置いた上で、プレゼンの導入部分を体感してみます。今日は実際にここで一人一人発表します。


実際に前に出て現状の登場の仕方や立ち振る舞い、トークの出だしを確認しました。
今回会場に来られなかった方はオンライン上で発表を。
「伝わるトーク術」であなたの魅力を最大限に引き出す
【トーク編】の1回目は「 伝える 」とはどういうことなのかという概念からプロのトークテクニック、実践的な練習法を学ぶことのできる授業でした。



今回の授業を受けて、自分自身のプレゼンが「 伝わる 」ものにまだまだ遠いなとあらためて実感しました。
講師から学んだテクニックやエクササイズを毎日実践して、トークに磨きを加えていきたいと思います。
どの回も学びの多い「 伝えるプレゼンアカデミー 」。
次回は、図解クリエイターの新垣才が講師。デザインの中でも「 図解 」に焦点をあて非常に多くの学びを得ることができそうです。
プレゼン研修の最新情報は、TwitterとFacebookでも配信しています。
講師プロフィール
櫻井 飛鳥(さくらい あすか)
2010年よりBtoB、BtoC問わずイベント、展示会でのスピーカー代行、MCとして活動。
IT、医療、印刷業界等、専門用語が並ぶプレゼンテーションのスピーカー代行経験多数。
『 想像力×共感力 』を活かしたアプローチを得意とし、現場で実際に働く人々の想いに寄り添ったプレゼンが強み。
【実績】
国際医用画像総合展
IGAS
IT week
CEATEC JAPAN
東京モーターショー 他多数


桜野 友佳(さくらの ゆか)
2006年から2014年まで、FMひらかた にてラジオパーソナリティを担当。
2015年よりセミナーや式典での司会をはじめ、展示会でのプレゼンテーション代行やトークショーMC、ゲーム実況など様々なイベントでMCを務める。
【実績】
CEATEC JAPAN
地方自治情報推進フェア
スマートビルディングEXPO
夏休み2018 宿題・自由研究大作戦
通販ソリューション展
次世代ワールドホビーフェア他多数

